© matka All rights reserved.

【写真交換日記197】from Tokyo「ハリネズミと一緒に紅茶を」
日曜の朝、ガーディアンをめくりながら夫婦で紅茶だなんて、なんだかすごい「イギリス」ですな。私は味気ないですが、デジタル版を読んでいます。
パーティシーズンですが、そんな時にふと思い出す本があります。それは2017年本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞した『ハリネズミの願い』という本です。誰かを招待したいのに、なかなか手紙を送れないハリネズミのジレンマの物語。挿絵もとてもかわいいです。
「私が行ってあげるのに!」なんて思いながら、ハリネズミと一緒に紅茶を飲む妄想をするのでした。
『ハリネズミの願い』 トーン・テレヘン 著 長山さき 訳
新潮社 2016年 1300円
『あの動物、招待する?招待しない?』
いちばんリラックスできる状態を考えた時に、誰しもが思うのは一人家でのんびりと寝転んだり、ゴロゴロしていることではないだろうか。次にリラックスできるのはお茶やコーヒーを飲んでいる時。ではその横には誰がいるのだろう。一人? あるいは友達と? 家族? もしくは恋人と。
ハリネズミは一人(一匹?)、妄想している。一人で寝てばかりいるけれど、誰か他の動物や虫たちを家に招待してみようかと。でも、そのいろんな動物が<訪問>してきた時のシュチュエーションを妄想すると必ず、とんでもないことや悲しいことになってしまう。「紅茶を飲む?」とハリネズミは健気にも、(妄想の中で)訪ねてきたどんな動物にも、紅茶を淹れる(淹れようとする)。
59の短い話で成り立つこのストーリーは、「こじらせた(こじらせがち)」な人には自虐的な笑いを誘い、素直な人はおそらく「ハリネズミったら考えすぎだよ!」とツッコミながら笑うのかもしれない。気がつけば、自分の周りの人が、どの動物に当たるのかを妄想している。
美味しく、心から楽しんで紅茶を飲める相手とは、一体誰なのだろう。

【podcast277】2024年世界のニュース座談会
2024年も終わりです。長かったような短かったような。マトカの2人であれこれ振り返って話してみると、改めて考えさせられることも多いニュースばかりでした。2025年が今より良い世界でありますように。

【podcast275】2024年に亡くなった方々を偲んで
今年も訃報のニュースを見るたびに、「ああ、そうなのか…。」としばし手が止まることがありました。本や映画やテレビで接してきただけですが、それでも寂しい気持ちになります。2024年に亡くなった方々について2人で話してみました。

【podcast274】ついに来た「親の老後」。遠隔でどこまでできるか?
今回はフローレンスが現在直面してる「親の老後問題」について話しました。フローレンスの父が6年前に他界して以来、母は1人暮らしをしています。しゃんしゃんとした母でしたが、昨年から「あれっ?」と思うことが続出…。

【podcast273】冬キャンプのススメ
ようやく日本にも冬がやってきました。夏が暑すぎて(昔は冬が嫌いだったのに)冬が好きになりつつあります。その冬好きを加速させたのが、冬キャンプです。なぜわざわざ寒い時に外で過ごすのかと思っていた私ですが、キャンプは秋冬がとっても魅力的なのです。「絶対にキャンプはしない派」のフローレンスさんとあれこれ話してみました。